Windows内のGoogleの使用を減らしていく
フィナンシャルタイムズ紙が29日報じたところによれば、中国のハッキング事件などのセキュリティ上の懸念から、ウェブ検索グループGoogle社はMicrosoft社のWindowsオペレーティングシステム内でのGoogleの使用を段階的に減らしていくことを決定した模様。
複数のGoogle社社員によれば、今年1月に中国での事業でハッキングを受けたことを憂慮し、Google社は今後Apple社のMac OSとオープンソースのLinuxを含む他のオペレーティングシステムに本格的に移動することを決定した。
ウェブセキュリティ企業McAfee社によれば、Googleなどのウェブサービスへのサイバー攻撃のほとんどはMicrosoft社のウェブブラウザInternet Explorerでおきているとのこと。最近のバージョンのセキュリティホールをねらったサイバー攻撃だ。
Google社社員の言葉:
Google社がこれ以上Windows上でサービスを展開していくのは難しい。問題はセキュリティの取り組みだ。
Google社社員の言葉:
新しいWindowsマシンでGoogle社がサービスを展開していくためにはMicrosoft社のCIO(最高情報責任者)の承認を得る必要がある。
Google社のオフィシャルコメント:
我々Google社は常に業務の効率の向上に努めている。個々の業務の内容についてはコメントしない。
ターゲットはネットブックや安価なノートPC
Google社はMicrosoft社からMicrosoft社製品用の電子メール、ウェブブラウザ、ソフトウェアの開発を依頼されている。そしてGoogle社のウェブブラウザGoogle ChromeはGoogle社独自のオペレーティングシステム上で動くように設計されている。
Google社のオペレーティングシステムのターゲットはネットブックや安価な限定機能のノートPCだ。Microsoft Windowsは、世界のパソコンの9割で動いている。

Google
http://www.google.com/REUTERS
Google Phases Out Microsoft Windows Use
http://www.reuters.com/article/idUSTRE6501P420100601