光学的操作と電気的操作ができるデバイス
パデュー大学の研究者は、食料の汚染度調査や法医学診断や医学診断に応用可能なデバイスを開発した。
手法は光学的と電気的操作によって水滴や粒子のなかにある細菌、ウイルス、DNAの位置を操作するというもの。
パデュー大学機械工学博士課程の学生/アロク・クマーによれば、これまでのデバイスは光学的操作か電気的操作かどちらかの操作しかできなかったが、新しく出来たデバイスは光学的操作と電気的操作の両方を使って「ハイブリッド」に物質を操作できる。そのことで視覚化および工業分野への応用が可能になったということ。
以下は、パデュー大学バークナノテクノロジーセンター ハン・シュンチャンの言葉になる。
このセンサーは尿検査、薬物スクリーニング、血液検査、遺伝子パターン検査、腫瘍や嚢胞性線維症などの遺伝疾患や冠動脈疾患の検査、感染症検査、細菌検査、ウイルス検査などにすぐにでも利用できる。
コーヒーリング効果
ワイリーによれば、この技術はチップにポリメラーゼ連鎖反応とキャピラリー電気泳動法という科学的操作をくわえるというもので、DNA鑑定にも応用でき、少量の血液サンプルで容疑者を特定したり、大腸菌検査やサルモネラ菌検査にもつかえるとのこと。
液体が蒸発するとき、リング状の波紋がうまれる。この効果をコーヒーリング効果という。この技術はこのコーヒーリング効果を調節することで映像化したり、微粒子デバイスをつくったりするというもの。このリング状の波紋のなかにある微粒子は赤外線レーザーによってのみ認識可能で、赤外線レーザーをつかって微粒子の正確な位置を認識しながらバイオセンサーや微粒子デバイスの回路や骨格をつくっていく。
我々はこの手法を使用して微粒子デバイスを空間的に制御することに成功した。ほかの所の研究者にもこの技術がひろがっていくといい。
パデュー大学機械工学博士課程の学生 アロク・クマーはこのように言った。

NANO PATENTS AND INNOVATIONS
http://nanopatentsandinnovations.blogspot.com/2010/06/new-nanotechnology-method-manipulates.htmlSteven T. Wereley
http://engineering.purdue.edu/