スマート・フォンで動く超格安検眼システム
マサチューセッツ工科大学の学生がスマート・フォンで動く超格安検眼システムを開発した。このツールは新興国で安価な検眼システムを普及させることを狙いとしている。
使うのはアプリケーションと1ドルのレンズだけ
通常、眼鏡を作るときに行なう検眼にはハイテク・レーザー・スキャナなど数千ドルする大型の機械を使う。新興国ではこの機械が普及しておらず、貧しい人は眼鏡を作ることができないという。
こういった現実の中、MITメディアラボ研究チームがスマート・フォンのアプリケーションとわずか1ドルのプラスチック・レンズだけで動く検眼システムを開発した。
研究チームのメンバーはメディア・ラボの学生ビトー・パンプローナ君、ラメシュ・ラスカー君、マヌエル・オリベイラ君、メディア・ラボの2名の教授、メディア・ラボ前教授アンキット・モハン氏。
使用法はスマート・フォンに取り付けた小さなレンズを覗きこんでソフトのテストに答えるだけ。モニタに赤と緑の並行線が表示されるので矢印キーでこの並行線を動かして重ねるだけ。また被験者が乱視の場合、モニター上の点と線はバラバラではなくぼやけて見える。2分後スマート・フォンのモニタには眼鏡の処方箋のデータが表示される。
安価で携帯可能なシステムに移行していく
開発チームはこのシステムの商品化に向け活動をはじめる予定。商品名はPerfectSightになる模様。アジア、アフリカ市場を狙う。
携帯電話と携帯電話に取り付けるピンホール・レンズだけというシンプルなシステム。従来のような巨大な検眼機器はもう必要なくなる。研究チームのメンバーの1人モハン氏は検眼システムは安価で携帯可能なシステムに移行していくだろうと語っている。

Fast Company
Eye Phone: MIT Researchers Develop Ultra-Cheap, Smartphone-Based Eye Exam Tool
http://www.fastcompany.com/1663036/mit-students-develop-smartphone-based-eye-exam