Google社中国のICPを更新
検索エンジンの巨人Google社の中国進出計画は、現在別の展開をみせている。
7月9日Google社は中国での検索サービスのライセンス/インターネットコンテンツプロバイダー(ICP)免許を更新した。また同社は中国政府の検閲の要求にも応じたと発表した。
Google社の次の手
2010年4月からGoogle社は香港の検索エンジンを使って中国に検索サービスの提供をおこなっている。香港は中国政府の検閲の対象にならないのが理由。
Google社は、ユーザーに香港のページに直接アクセスさせるのではなく、検閲ありの検索ページと検閲なしの検索ページを選べるようにできる検索エンジンを中国国内におくのはどうかと中国政府に提案している。中国政府の厳しい要求を満たすためだ。
検閲を回避しようという方針とこの新しい戦略は一見矛盾する。しかし同社は今の検閲システムと共存する無修正の検索オプションは提供できると考えているようだ。
Google社中国広報担当マーシャ・ウォン
我々は中国のユーザーにサービスを提供したいのです。これは新しいアプローチです。
中国では検閲によって政府が完全にネットワークを管理している。Google社は、自社の企業イメージのためにも、国際社会に自由なサービスを提供するためにも、中国にサービスを提供することが求められている。
このGoogle社の戦略のシフトで中国のハイテク企業も影響を受けているという。Google社は中国でのサービスのライセンスを更新した。Google社の中国市場残留で一番被害を受けた企業は中国の検索サイトサービスBaidu社。Baidu社の株価はこのことで9%下がったという。

ETFdb
China Tech ETFs In Focus As Google Drama Plays Out
http://etfdb.com/2010/china-tech-etfs-in-focus-as-google-drama-plays-out/