増えるマルウェアの脅威
2010年の第2四半期、マルウェアの脅威は上がり続けた。McAfee社の四半期報告によれば、毎日およそ55,000の新しいマルウェアが誕生し、今年の前半だけで1,000万の新種のマルウェアが確認されたという。
最も大きい脅威がAutoRun型マルウェアとパスワードを盗むトロイの木馬型マルウェア。
企業の最高情報責任者(CIO、a chief information officer)はどの対策を優先するか考える必要がある。
すべての対策をする余裕はない
McAfee社アナリスト/グレッグ・デイ氏
最高情報責任者(CIO、a chief information officer)はすべてのマルウェア対策をするわけにはいかなくなってきている。この事に気付いた組織もあるが多くはまだまだ気付いていない。
Confickerワームは多くの脅威を生んだ。感染者はアンチ・ウィルスを更新したがそのプロテクトさえも破ってしまった。さらに更新ソフトを作る必要が生じた。さらに数種のNearbotがそれに同期して出てきた。Nearbotは複数のセキュリティホールからシステムに侵入する。back-door型トロイの木馬も出てきた。このトロイの木馬は情報を盗む。この場合CIOはどのConfickerワームから優先して対策を行うか、どのウイルスがNearbotなのか、どの対策を後まわしにするか、判断する必要がある。
この発想はセキュリティ・ベンダーから生まれた発想だろう。クラウド・サービスの発達により、セキュリティ・ベンダーはウィルスの脅威についてより広範かつ正確な見解を得ている。
セキュリティ・ベンダーはウィルスの脅威についてずっとダイナミックな見方をしている。脅威のスケール、どの脅威がビジネスに有害か、包括的なビジョンを持っている。デイ氏はCIOとセキュリティ・ベンダーはもっと力を合わせるべきだと語る。
グレッグ・デイ氏
まずセキュリティ・ベンダーの情報からどのウィルス対策を優先すべきか知る。問題を解決したならば、掲示板などで議論する。情報にギャップはあるか?ギャップがあったらその情報を修正強化する。
注)Conficker:ワーム。別名Downadup。Windowsを標的とするコンピューターワーム。2008年11月に初めて検出された。 あらゆる高度なマルウェア技術を使用しているため対策が難しいとされる。

CIOs must evaluate which threats are worth tackling
http://www.computing.co.uk/computing/news/2267940/cios-evaluate-threats-worth#ixzz0yjFcJyVw