米政府に偽のCisco社製品を売りつける
米政府機関にニセのCisco社製品を売りつけた集団が逮捕された。発表したのは米司法省。
米政府機関はこの集団から過去5年にわたり偽のCisco社製品を買い続け、計1億4300万ドル以上の損失を被った。また、Cisco社をはじめとするネットワーク企業各社は信頼出来ないどころか危害を加えるバックドア機器を製造したとする風評をうけ数百万ドルの損害をうけた。米国のネットワークセキュリティも大きな脅威をうけた。
事件の捜査にあたったのはOperation Network Raider。Operation Network RaiderはFBI、米移民関税執行局、米税関国境保護機関で構成される執行機関。偽のルータ、スイッチなどの改造ネットワーク機器を取り締まる。
この事件で700人以上の関係者が有罪判決をうけ、30人の実行犯が重罪の判決をうけた。
米海軍が使用
Ehab Ashoor(49)はテキサス州シュガーランド在住のサウジアラビア市民で事件の実行犯の一人。先日裁判所は国防総省に偽の機器を販売しようとしたとしてアショールに対し有罪判決を下した。また裁判所はAshoorに禁固51ヶ月の刑および119400ドルの罰金をCisco社に支払うよう命じられた。
調べによると、Ashoorは2008年、中国で購入した100ギガビットインターフェイスコンバータをCisco社の純正品に見える筐体に入れ、当時イラクに駐留していた米海軍に納入した。
米海軍はこの偽のCisco社製品を購入し、この製品を使って通信を行なっていた。Cisco社関係者はこの偽のCisco社製品にはバックドアが仕掛けられていたと述べた。

Feds seize $143m worth of bogus networking gear
http://www.theregister.co.uk/2010/05/07/operation_network_raider/