イラン政府、Stuxnetを使った『核スパイ』逮捕
イラン政府はクライムウェアStuxnetを使った『核スパイ』を逮捕したと発表した。犯人の国籍と人数は発表していない。
犯人はStuxnetワームをネットワークに侵入させブシェール原子力発電所を破壊しようとしていたという。ブシェール原子力発電所は中東初の原子力発電所。1970年代に建設が始まったがイスラム革命により中断していた。
Stuxnetはクライムウェア。ワーム。Siemens社が作ったSCADAシステムに感染する。Stuxnetワームが初めて発見されたのは今年7月。本来の目的はイラン核施設の攻撃だったという説もある。現在イランはStuxnetの感染数が世界一だという。
陰謀の警告?
サイバーセキュリティ専門家によると、Stuxnetワームのプログラムは非常に高度なもので、国の情報機関がスパイの目的で作った可能性があるという。
一方Stuxnetの作者は植物学と占星術に詳しいオタクであるという説もある。その根拠としては、占星術、植物学の専門用語を知っている事。
Stuxnetの作者は旧約聖書のエステル記を意識しているといわれる。エステル記はユダヤ人を滅ぼそうとするペルシア(イランの旧国名)の陰謀を先読みし防ぐ物語。
Stuxnetには「myrtus」という名のファイルパス (b:\myrtus\src\objfre_w2k_x86\i386\guava.pdb)がある。「myrtus」の一般名は「myrtle(ギンバイカ、ユーカリノキ属の植物)」。「myrtle」は「Hadassah(ハダーサ)」を意味する。「Hadassah(ハダーサ)」は旧約聖書聖書エステル記で「ユダヤ人を滅ぼそうとする陰謀」を意味する。
またStuxnetワームには時限コード(kill date)というものが含まれている。このコードを実行した瞬間にワームの最終目的が完遂されるように出来ている。時限コードの日付は2012年6月24日。2012年6月24日は占星術で重要な日付で、山羊座の位置にある冥王星が牡羊座の位置にある天王星と交差する日だという。

Iran boasts of Stuxnet 'nuclear spies' arrests
http://www.theregister.co.uk/2010/10/04/stuxnet_conspiracy_theories/