最高宗教権威が見解を発表
ローマ法王がTwitterにつぶやくなど、伝統的宗教権威のネット進出にも注目が集まっているが、イランのイスラム教シーア派指導者である最高宗教権威、大アヤトラのマカレム・シラジ師は、「イスラムの変則を尊重するなら、ネット上での恋愛はOK」とする宗教見解を発表、J-CASTニュースが伝え話題を呼んでいる。
6月30日に報じられたこの発表によると、正式なファトワ(宗教見解)として示されたとのこと。イランでは未婚男女が交際することはもちろん、一般の場所でのデートなどが禁じられているため、異例の見解となっている。反政府デモにつながりかねないとしてFacebookなどのアクセス遮断なども行う同国だが、ネット恋愛はOKということか。
自身も積極的に活用を進める姿勢
そもそも最高指導者シラジ氏はネット利用に以前から積極的であるとして知られていた。公式サイトに設置したチャットやSMSを利用して、信者から直接相談に応じるといった姿勢を打ち出している。
インターネットの持つ危険性もまた認識はしているが、有効に利用していかなければ、若年層を含め幅広い信者を維持していくこと、教えを的確に広めていくことはできない世になっているということか。今後においても、こうした意外なネット活用やインターネットに関する宗教見解が飛び出すこともまた増えてゆきそうだ。
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